2018年7月10日火曜日

転職する前に「レガシーなSIerを何とか変革できないか」チャレンジしてみてる話

私が所属している会社は、それなりに大きな家電メーカーの子会社で、その中で、SI事業を営んでいる部門に在籍しています。

※子会社とはいえ、親会社の方針で「採用は親会社で行い、子会社へ出向する」形になっているため親会社と子会社間の待遇格差は、他メーカーのグループ会社ほどはなく同一(なはず)。


「同じような境遇の人の何かの参考になれば」というのと、最終的にどうなるかは分からないけど、記録として残してみて、後から振り返ってみたいな、と思って書いてみることにした。


弊社の課題・問題


2017年2月当時、以下のような問題点を感じて、「この会社に未来はない」「SIおもんない!!」と転職を決意した。

・ハンコリレー祭り・紙管理祭り
 ・何でもかんでも印刷して押印して回す。
 ・毎日の残業予定・実績を書いてハンコ押す紙があるんだぜ!!
・ウォーターフォールのみ
 ・アジャイル?お前返金保証出来るん?はパワーワードだと思う。
・顧客のビジネス価値より自社売上・囲い込み
・KPIがKGIの数字を分割しただけで戦略なし
・コーディングスキルを有する社員はほぼ皆無で、内製は不可能
・協力会社さんへの高圧的な態度(うちは発注元精神)
・経費削減命令による無駄を探すチェック作業による無駄コスト増産(???)
・増え続ける手順書・チェックリスト。そして形骸化。
・ソース管理は協力会社さん(ちゃんとGitでやってる部門もある。)
・テストはすべて手動です!!
・著しく低い心理的安全性。学習性無意欲。


あー、ダメだ。
書いててまた嫌になってきた。

ちなみに、この段階で辞意を上司に伝え、1年〜2年以内で辞めるから、引き継ぐ人を雇って欲しいとお願いしていた。



転職活動の挫折


「SIerでは本当に(顧客の)ビジネスに貢献するシステム開発をできない!」と考えた私は、エージェント経由で、WEB系の事業会社を中心に何社か受け、半分以上は書類選考を通過して、面接まで行っていた。
しかし、当時情報収集はしていても社外の勉強会などには行っておらず、正直スキル的にも姿勢的にも微妙な状態だった。
そんな状況ではWEB系の事業会社は受かるはずもなく、1社を除き、全て1次面接で落ちることになった。
※その1社はちょっと文化的に合いそうになかったので辞退することにした。

ここで「ヤベぇ勉強しよう」と心入れ替えることにし、勉強会にちょこちょこと出たり、LINE MESSAGE API+AWS Lambdaで遊んだり、今更JQueryを勉強したり、と言った行動を取り始めた。

ついでにいうと、丁度持ち家を住宅ローンで購入したタイミングでもあり、ここで一旦転職活動を中止することにした。



気付きと葛藤


ある時、今の会社に不満があるから辞めるのは良いけど、会社への不満や課題に対して、解決を試みたのか?という疑問が出てきた。
確かに発言したことはある。でも、課長にちょっと愚痴るようなレベルでしかなかった気がする。それは試みた・挑戦したと言えるのか?もうちょっと試してからでも遅くないんじゃないか?面接で突っ込まれたらぐうの音も出なくないか?

という意見と、

いやいやいやいやもう33歳やで?さっさと自分の理想に近い進め方をしてる会社に移った方がええって!これ以上あんな会社でモタモタ仕事してたらもっとヤバくなるって!

という意見が自分の中で葛藤し始めた。
ここで少々悩むことになる。



結論:やれるだけやってみる


最終的には、「少しだけ試してみよう」「本当にダメだと、人に説明できる程度に絶望したら、今度こそ辞めよう」というところに落ち着いた。
まぁ「面接で突っ込まれたら答えられない」というネガティブな側面が強かっただけかもしれないが。

そこから、いくつかのチャレンジをしてみて、今日に至る。
9ヶ月くらい経ったが、まだ大して変わっちゃいない。
まだ大して変わっちゃいないけど、変化の兆しがあるようにも思う。

冒頭に書いたように、会社の変革ができるにせよ、諦めて出ていくにせよ、「同じような境遇の人の何かの参考になれば」という意識で、ここまでやってきたことと、その時々で立てた仮説と検証結果を踏まえて、いくつかのエントリーを残しておきたい。
今日はその導入のためのエントリー。


さーて、3日坊主にならずに書けるかなー